今日は私が買った中で、最も高価なウイスキーをご紹介いたします。ウシュクベ27年のクリスタルです。
頭の栓の部分はなかったので、カミュのバカラの余っているもので代用しています。
さてタイトルで、20万円とうたっていますが、私が購入した値段はオークションで、定価の1/20です。税込みで約5千円くらいです。
87-88年版の『世界の名酒辞典』では、ウシュクベー27年クリスタルとして紹介され、ダグラス・ラング社(キング・オブ・スコッツの発売元)の協力の下で、アメリカの酒商、ツエルヴ・ストーン・フラゴン社が手がけたものとのことです。
価格は、20万円となっており、おそらく同辞典の中のウイスキーでは一番高価なものだったと思われます。
ご覧いただいたクリスタルのボトルは、手彫りのクリスタルガラスで年生産300本の貴重なウイスキーだったようです。
そんな貴重なボトルを安く手に入れられてラッキーだったと思います。
ウシュクベとは、『生命の水』という意味のゲール語で、この言葉がウイスキーという名称の語源になったともいわれています。
ありがたや~といった感じですね。にゃん吉もネクタイの正装で、このウイスキーと向かい合いたいようです。
このボトルを買ったのは、今からちょうど2年前の今頃です。この頃は、ある意味ウシュクベ中毒になっており、3,000円前後くらいで、陶器ボトルを中心にオークションで落札を重ね、数本はオークションで買っては飲みを繰り返していたと思います。
それだけ美味しかったのだと思います。かなりいい原酒を使っている様ですので、飲みごたえは最高でした。
- 綺麗な琥珀色で、27年ものにふさわしい、まろやかでふくらみのある味わいです。
- 2年前に飲んだ時は、少しパフューム(香料の利きすぎた香水のような香り)を多少感じましたが、久しぶりに飲んでみると、気になったパフューム感は、まったくなくなっていました。不思議ですね。
- 飲みだすと多少クリスピーでコクのある味わいが後を引きます。
- 最後にやや苦みも感じますが、気になる感じではありません。
- 陶器ボトルも同じ27年ものとのことですが、クリスタルのカットボトルに入っているだけでも数段美味しく感じます。
- バランスが取れた銘酒ではないでしょうか。
ボトルは、とっても重く漬物石のようです。でも部屋の中の明かりにかざすだけでも、下面にまで、手彫りの模様が刻まれているため、ボトルの中身を琥珀色の宝石のように、照らし出します。
キラキラ揺らめいて光り、堀江淳のメモリーグラスの歌を思い出してしまいます。嘘は溶けてなさそうですが。また、水割りで飲んだらもったいないです。