すでにこのブログで、パークアベニューさんのウィスキーの量り売りは、何度となくご紹介した通りです。その中でも、一番気になっていたのは、「宇都宮モルト」のセットです。
初めて、このボトルの存在を知ったのは、パークアベニューさんのホームページで、次に飲むウィスキーを物色していた時です。
最初は、パークアベニューさんが、モルトヤマさんのように企画したボトルなのだと思っていました。ふとしたことから、「宇都宮モルト」で検索すると、栃木県の他のお店でも、「宇都宮モルト」を取り上げているのです。
よくよく、パークアベニューさんに詳しくお話を伺ってみると・・・（以下、パークアベニューさんからお伺いしたことをまとめさせていただいております）
『宇都宮モルト』については、
- 2005年から2014年の9年間続いたそうです。宇都宮はカクテルの街として、売り出しているとてもBARが多い街で、ウイスキー好きの酒屋さんとウイスキー好きのBARの店主の皆さんが集まって企画されたとのことです。
- コンセプトは、『宇都宮のBARでしか飲めないMALTがあっても面白い！』『いつか宇都宮のバーでシングルモルトを樽買いしよう！』ということで、最終的にはモルトの樽を買うことを目標に2005年に始まりました。
- バックラベルには宇都宮モルトが飲める店をプリントしていました。次の写真はVOL.1とVOL.9のバックラベルの写真です。
- 2015年あたりから、モルトの値上がり、酒屋さんの経営悪化などが重なり途絶えてしまい、残念ながら、一樽を買うことは最後までできなかったとのことです。
- 開始した当初の2005年はモルト好きにはいい時代で、良質なモルトから揃え始めることができたようです。
- 2017年に取りまとめてくださっていた、酒屋さんが倒産され、その後は「宇都宮モルト」が新規に世に出ることはなく、現在に至るそうです。
なんとも夢のある、素敵なお話だと思いまいした。また、その試みが途絶えてしまったことも、お話を伺ってとても悲しく感じました。
こうやって分けていただいている「宇都宮モルト」も、数が限られていて、いつかは在庫が無くなって終わってしまうと思うと、いただけるうちに、美味しくいただかなくては！と思う次第であります。
9本の宇都宮モルトは、次の通りです。
【VOL.1 ROSEBANK 1992】
ローズバンク1992 14年熟成 55.3%
cask ホグスヘッド/ペドロヒメネス
輸入業者ジャパンインポートシステム
【VOL.2 CAOL ILA 1996】
カリラ1996 10年熟成 58.7%
cask ホグスヘッド
輸入業者ジャパンインポートシステム
【VOL.3 BOWMORE 2000】
ボウモア2000 7年熟成 59.4%
cask リフィルホグスヘッド
輸入業者スコッチモルト販売
【VO.4 LINKWOOD 1991】
リンクウッド1991 15年熟成 56.1%
cask ホグスヘッド/ペドロヒメネス
輸入業者ジャパンインポートシステム
【VOL.5 HIGHLAND PARK1989】
ハイランドパーク1989 21年熟成 52.8%
cask ホグスヘッド/オロロソシェリー
輸入業者ジャパンインポートシステム
【VOL.6 LAPHROAIG1996】
ラフロイグ1996 15年熟成 52.6%
cask リフィルホグスヘッド
輸入業者THREE RIVERS
【VOL.7 AULTMORE 1991】
オルトモア 10年熟成 51.1%
cask 1stフィルシェリー/ホグスヘッド
輸入業者THREE RIVERS
【VOL.8 LEDAIG 2005】
レダイグ 2005 7年熟成 52.0%
cask ホグスヘッド
輸入業者THREE RIVERS
【VOL.9 BUNNAHABHAIN 2007】
ブナハーブン2007 6年熟成 57.0%
cask ホグスヘッド
輸入業者THREE RIVERS
今となっては、貴重なモルトがたくさんあると思います。本日到着しましたが、先行して注文したモルトが無くなり次第、ご紹介していきたいと思います。
この記事を見て「宇都宮モルト」に関心を持たれた方は是非とも、パークアベニューさんの量り売りで試してみてください。
