ウィスキー名:ブルックラディ ザクラシックラディ
容量、度数:20㎖、50.0%
販売者:パークアベニュー
今日は、 ザクラシックラディをご紹介いたします。宇都宮のバー、パークアベニューさんの量り売りです。前回から、アイラモルト 5種類飲み比べセットを取り上げています。
以下、パークアベニューさんのホームページからの抜粋です。
ブルックラディ ザクラシックラディ 50%
『スコットランド産の大麦 100% 使って生産。120年以上前の創業当時の設備を現在も使っている。クラシックラディはノンピート。アイラモルトとしては、おとなしくライトテイスト。』
さて、早速いただいた感想ですが、風味は前回ご紹介したボウモアとは全くことなります。アイラモルトのなかでもこういうモルトもあるので、スコッチの奥深さを感じます。
<色合い>
綺麗な黄金色。ライトの光が当たると輝いて見えます。
<香り>
ややハッカ。少しアセロラ。
<味わい>
軽やかですが、芯の通った甘さを感じます。次第に口から喉の奥まで麦の柔らかな味わいで満たされます。ボウモアを飲んだ後で、このウィスキーを飲んでみてください。コントラストの違いに唖然とします。これはこれですごくうまい。ストレートで飲むのが良いと思います。
政治もそうかもしれませんが、本場のウィスキーづくりにおいては、蒸留所や銘柄ごとに180度違う姿勢をいとも簡単に出せています。
それぞれの個性を尊重しながら、これだけの完成度の高い、違う世界を認め合うウィスキーづくり。日本にはまだここまで極めた発想は、ミズナラ樽を使って、香りの世界の第一歩に踏み込んだ領域なので、まだまだ到達できていない世界だと思っています。
海外で日本酒を作っても、日本のレベルには遠く及ばないのと似ています。日本のウィスキーも美味しいですが、手に入らないし、普及版としてどれだけのレベルの酒を出せるかが、日本のウィスキーづくりの真価を問われるものだと常に思っています。
関係者がどんなに偉そうな御託やうんちくをならべても、私はこの一戦(一線)だけは絶対に譲りません。
クラフトウィスキーの動きは微笑ましく見ていますが、それに甘えすぎたら、関係者すべてに、「いい加減にしろ!」とそのうちラピュタの雷が落ちることを、肝に銘じるべきです。甘えてはいけないのです。
私は、自分からは必要以上に歩み寄りません。ウィスキーは好きだけど、私の人生のすべてではないからです。魅了されても、魅惑されない。自分の立ち位置は常に持っていたいと思っています。
くだらないことを申し上げましたが、あまり難しく考えずに時間をかけて国内のウィスキーの成長を見守りながら、美味しいスコッチを飲むのが賢明だと思います。早くプレミアムなしで、現行の山崎や響、ニッカの宮城狭や余市の旧ボトルのようなレベルのウィスキーを普通に飲めるようになって欲しいです。
ワールドブレンドとかしないで、きちんと実力をつけて欲しい。時間がかかっても、抽選販売などしなくても済む時代がくるといいなと思います。
話は、それましたが、このウイスキーは、お酒の量販店でグラス付きの物(1個付きと、2個付きがあります。値段はそんなに変わらなかった)があるので、缶に入っている物より良いかも。缶はあとの処分がめんどいです。