本紹介シリーズ6

今日は、小学生の頃読んだ本で印象に残っている本を1冊ご紹介します。ウィスキーを飲んでいると、最近やたらと昔のことを思い出します。特に、小学校頃のいろいろな記憶や読んだ本の一場面が脳裏から離れないことがあるのです。いよいよ私も、人生の終盤が近づいてきているのかな、と少し不安になるときもあるおですが、なぜかしら最後は微かな懐かしさで一杯になり、記憶から薄れていくような感じになります。

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小学生の頃呼んだ本というよりは、作品がこの本の中に掲載されています。作者は大井三重子さんで、彼女は、推理小説家として別のペンネームも持っていたようです。

私が好きな作品は、「めもあある美術館」です。この作品は国語の教科書に掲載されていたので多くの方が読まれたではないかと思います。

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この本は、買ってはなくしを繰り返して、購入したのは三冊目くらいかもしれません。家の中を探せば1冊は必ず出くるのではないかと思うのですが。

読んでみると、一番自分が気にかかっている部分が出てきます。過去の自分の人生の一コマで、あの一瞬の刹那になんで、もう少し勇気を出すことが出来なかったのか!そう思う場面が誰しもあったと思います。この作品のその場面を読んで、60歳近くになっても、日々このような後悔をする場面がないと言えるのか、自問する日々が続きます。

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この本は、他のウィスキーの本同様、お気に入りの紬の生地でブックカバーを作り、枕もとに置いてたまに見るようにしています。この本の他に、小学生の頃読んだんだ本で、今も読んでみたい、傍らに置いておきたい本に、「だれも知らない小さな国」(佐藤 さとる)と、「戦艦大和の最後」(吉田 満)があります。だれも知らない小さな国は、最近豊田市の図書館で借りることが出来、楽しく読み終えましたが、最後の一冊は中々読む勇気が湧いてきません。読みたいのですが、読むのをなぜかためらってしまう。そんな一冊です。

単身赴任で1人でいる時間が結構できると、過去の自分に向き合ったり、残りの人生の事を考えたりしてしまいます。そんな中で、子供の頃に読んだ本というのは、今の自分をある意味で形作った礎になった部分もあるような気がします。この文書は、過去の日付で更新してますので、おそらく誰の目にも止まらないかもしれません。このような文書を書くときには、過去に向かって更新していくのもありかな、と最近は思っています。

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