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にゃん吉の帰還 ウリボウ物語 時空の旅人編④(終幕)

タイムスリップして、江戸時代末期に飛んだ兄貴とプリは、大井川のほとりでにゃん吉を見つけることができました。

なんとにゃん吉は、様々な場所や時代(江戸時代末期~昭和初期)を彷徨いながらも、2本もペリー提督が持ってきたお土産のスコッチを入手していたのでした。

残念ながら突如あらわれたツチノコ団に幻のスコッチは、瓶ごと壊されてしました。

兄貴:にゃん吉さん、それでは報告を兼ねて、ご主人の待つ現代に帰りましょう。

にゃん吉:わかった。でもその前に一か所寄り道してから帰るよ。悪いが先に帰っておくれ。

あと壊れた瓶だけでもご主人に見てもらって欲しい。ガラスの瓶と言うのも気になるところなんだ。

兄貴:了解です。それでは現代でお会いしましょう。

 

ほどなく、にゃん吉も現代に戻り、私に事の顛末を報告してくれました。

ツチノコ団については、決して現代ではかかわっていけないことを、私は、にゃん吉やウリボウ達に伝えました。背後には、ヤバイ連中がうごめいているのです。

そのうち私が、きっといつか退治してやると。(心の中で思っているので、多分無理かな~)

あと、今回のボトルだけど、私の想像ではこんな感じだ。

ツチノコ団がなんで、タイムトラベルが出来て、多くの資金を使って動き回れるのか、それとなく説明しました。

全員驚いていましたが、現代の社会の闇は深いことを一同は改めて認識したようです。

 

さて、にゃん吉が最後にすごい報告をしてくれました。

にゃん吉:現代に戻る途中、ほんの少しだけ奥様にお会いしてきた。

兄貴:それってできないんじゃ・・

にゃん吉:俺が編みだしたやり方なら、歴史に変化を与えずに少しの間だけ、話だけはできる方法があるんだ。

これは誰にも教えられないが。きっと神様も悪用しない人間にだけ許可しているのかな(笑)

兄貴:わかりました。そのことは聞かないことにしますうりっ。

にゃん吉:奥様がご主人に、次のようにおっしゃっていました。

家内からのメッセージ:

どうせ私がいないと寂しかって、死んだ魚の目のようになっているでしょう。後悔もしているのでしょう。

でも、私はあなたに声をかけてもらって、うれしかった。赤いスカイラインにも乗せてもらった。結婚してけんかもしながらも気が付けば40年近く、駅近の家に住み息子も育てることが出来た。

私はあと何日生きられる分からないけど、あなたが言ったように最後の日まで、従来と変わらないように暮らします。テレビを見てアニメを録画して。

子供のことはよろしくお願いいたします。

 

一同:奥さんらしいな。飾らないし。

私:すべて見透かされているようだ。最後の日が近づいていても、決してくじけず、最後まで私や子供にも心配させないようにしてくれていた。私が遺書を見ると落ち込むことが判っていたので、何も残さないで旅立ったのかもしれない。

にゃん吉:あと、最後に奥様は、『息子と小さな幸せを積み上げて』『生きて』と言われました。

冬の日はきれいな青空を映し出していますが、陽射しは弱く、窓から見える景色は、微かに遠い春の日を懐かしんでいるように思えました。

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