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グレンリベット12年の変遷について②完結

今日は以前まとめした、『グレンリベット12年の変遷について①』の続きを②完結編としてまとめたいと思います。

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具体的には、1996年頃からの変化について見ていきます。参考までにオークションの相場も( )書で掲載しております。

※写真は、向かって右から古い順に並べています。

 

『1996年頃からの2002年頃までのボトル』


特徴としては

  • ボトルラベルに『UNHURRIED SINCE 1824』の表記が入る(表も裏も。裏にはUNHURRIEDの解説あり)
  • 従来1枚物のラベルが2分割になる
  • オークション相場(10,000円~20,000円、最近価格上昇中)

※味わいについては後日記事でアップいたします

筒形のカートンは、今回のボトルはゴルフ場仕様になっていますが、通常は向かって左側のケースになっていた模様です。

1990年代はシングルモルト人気が世界的に拡大し、グレンリベットも「スコッチの王道」としてブランド確立期に入ります。

1996年頃はまだペルノ・リカール傘下になる前(2001年)で、シーグラム社傘下のスコッチの中核をなす存在でした。

日本市場はバブル後の落ち着きとともに、百貨店や免税店での販売が主力で、免税向けラベルは容量や表記が微妙に異なる場合もあったとのことです。

 

 

『2002年頃からのボトル』


2002年頃になると、

・ボトルのラベルデザインが1枚物に戻る

・ボトルに『Aged only in Oak Cask』の表記が入る

・オークション相場(8,000円~15,000円)

※味わいについては後日記事でアップいたします

ペルノ・リカール体制下でのブランド統一が本格化し、広告や販促物も世界共通化した時期です。

バーやレストランでの採用が増え、ギフト需要にも対応した高級感あるパッケージ戦略が採られています。円筒形の筒もカッコイイデザインになっていますね。

 

 

『2005年頃から2019年までのボトル』

2005年頃から2019年までの結構長い期間、ラベルの大きな変更はありませんでした。

約14年にも及ぶ期間ですから、この間味わいの変化などはあったかと思いますが、詳細は不明です。

この時期の主な特徴としては、

・コルク栓を覆う部分の色が、金色から暗い赤色に変更

・包み紙で包まれているものもあります

・ラベルが1枚物から再度2分割に変更になる

・オークション相場(4,000円~7,000円)

※味わいについては後日記事でアップいたします

 

前回の記事でも述べましたが、2000年代に入りシングルモルトブームが到来し、世界的に需要が急増したことを受け、グレンリベットは再度大規模な拡張計画を立て、2010年には マッシュタン、ポットスチル等が増設され、生産能力が75%向上しています。

2019年にラベル変更になった現行ボトルは、この設備投資によって生産されたボトルではないかと思います。

今後は、現行ボトルになるまでの各ボトルを詳細にテイスティングしていきたいと思います。

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