いつも大変お世話になっております。この言葉を枕詞に、ずっとビジネス文書を書いてきた気がします。ブログでは、当初違和感がありましたが、最近、たまに使ってしまいます。
長いあいだの習慣って怖いですね。営業の最前線からは退いた私ですが、そうはいっても、ビルのリーシング関連の仕事も、限定的ではありますが、営業的な要素は多分にあります。そんなに多くの案件があるわけではないのですが、不動産仲介会社の方からは、電話がかかってきて、内覧の希望とか各種の問い合わせには、なるべく丁寧にお応えすべく、最近では準備も工夫するなど、分かりやすい・親しみやすい対応ができるように心がけています。
問い合わせは、なぜかお昼の時間帯も多いので、お昼休みは最小限にして、会社に戻るようにしていますし、仲介の方には、ノーアポでも訪問していただいて、情報交換ができるように心がけています。
私は会社人生、ずーっと、営業をしてきましたが、ノーアポで訪問しても、会ってもらえるお客様はありがたいですよね。
私の所が営業マンにとって、一時的な止まり木にでもなってくれるのであれば、それはそれでいいのかな思っています。
ですから、私も来客前や会議中でもない限り、極力対応できるように頑張っています。最近は、若い営業マンの方も来られて、私が現役で企業担当をしていた時分の話も聞いてくれるので、むしろ嬉しかったりもします。
結局、今振り返ってみると『企業営業のポイント』などというものはなく、訪問を重ねるうちに、先方の要望が分かってきて、親しくなるうちに成約いただくパターンが多かった気がします。
しゃべり過ぎた営業は、自分の言葉でかえって、自分の首を絞めることが多く、相手の企業や担当を好きになって、相手方の話をうまく聞き出せた(聞き役に回ることができた)企業さんとは、取引がスムーズにまとまった記憶があります。
そして、その都度、企業の経営者や担当者の方の優しい心遣いに触れて、こころから有難いと思ったことが何回もあります。
人一倍頑張った気になっていたこともあったかと思いますが、自分基準でどんなに努力したと思っても、評価するのはお客様です。
ですから、思うように成果がでないとしても、結果については真摯に受け止める必要があると思います。
本当に優秀な人は別かもしれませんが、普通の人は、すぐには営業の努力と成果は、必ずしも、すぐには一致しないものです。
そのようなときは、私は相手方(主に折衝する方)とその企業を好きになることが一番大切なことだと思っています。
そして、その企業のためにと一生懸命提案したことは、受け入れてもらえる可能性は高いと思います。
その時いちばん感じることは、相手の方の『優しさ』だったります。私の様なものが取り組んだ内容を受け入れていただけるのは、その企業の担当者や経営者の方に優しがあるからだと思います。
それでも、最後の最後でライバル企業と最終比較されて、負けてしまうこともあるのですが。根本的な商品の優劣が大きすぎると、優しさがあってもどうにもならない時もあります。
さて、少し暗い話になりますが・・・
何十年も営業を続けてきて、成果だを求める会社側の姿勢には疑問を感じたこともあります。
一番腹立たしかったのは、『去年の自分に負けることは恥ずかしいこと』とか言って督励することです。
法人営業は、限られた受け持ちエリアを開拓する場合は、お客様を維持することも大切ですし、獲得のための準備期間も長期にわたって必要なため、頑張った人間に徹底的に欲張って、更なる頑張りだけを期待するのは、愚かな行為だと思います。
そんなことを言う人に限って、営業マン時代の成績はさえなかったりします。たまたま人事や管理部門に赴任して偉くなった人間に限って、お粗末な督励をするパターンが多いと思います。
現場で頑張ってきた者は、それほど出世はせず、一旦コースに乗った者を徹底して良いポジションに付けようとするのは、大企業の悪癖なのかもしれません。
しょうもない話になりましたが、営業の現場でそのようなお客さまの優しさを引き出すことができるかは、相手を好きになるかにかかっていると思います。
おそらくこのことは、企業規模の大小にかかわらず、社内でも経営者や上司を好きになれるか、ということにかかっていると思います。
認めたくはありませんが、出世した同期を『あいつは運がいい』という時があります。でも、おそらく、そんなことはなく、出世した彼は社内営業にも心を配ったからではないかと思います。
私は社内で上司などに、贈りものなどで必要以上の心配り(私の基準)をしたことは一度もありません。でも、陰口をたたかれなかがらも出世した同期などを見ると、社内の動きに敏感で、様々な心配りや付け届けなどもきちんとしているのです。
彼らは、社内営業のセンスもあったのだと思います。私はゲームでいれば、スキルを顧客開拓に全振りして、社内対応をおろそかにしたので、良くなかったのかもしれません。私の出向元のような大きな組織の会社は、バランスも重視するのだと思います。
それでも、頑張りを評価して一定のポストにまでしてくれたことは、チャンスをもらえてありがたかったのだと思います。
そのチャンスを私は生かせなかったのですが、土俵に上ることができたただけでも、サラリーマン人生は価値があったのだと思います。
私をそのポジションにできたのは、多くの方の優しがあったからだと思っています。お客様にも、社内の方々からも、優しさをいただいてきたのだと思います。
私は、会社人生、いや人生を振り返ると多くの方からの『優しさ』に支えられて、生きてこられたのだと思います。
なかなか、普段は気付かないのですが、一度はきちんと文書にして、自分に言い聞かせておこうと思いました。
さて、こんな私ですが、このブログ以外にアニメのブログも書いております。
そのブログの中で、『優しさ』をテーマに感じるアニメをご紹介しております。『であいもん』という作品です。
日々の人間関係に疲れたら、是非ともこのアニメを見て癒されていただければと思います。
最近ではイチオシのアニメだと思っています。
最後に、ウイスキーです。
今日は、ウイスキーは目白の田中屋さんで買った『キャンベルタウンジャーニー』を写真だけご紹介いたします。
キャンベルタウンといえば、『スプリングバンク蒸留所』。中でも10年のボトルは絶品だと思います。
そのボトルのデザインを思わせるブレンドッドモルトウイスキーがボトラーズから発売されました。
ネットでは売れ切れになりつつあるようで。近いうちに飲んでみたいと思います。感想は詳細にお伝えしたいと思います。それでは失礼いたします。