裏地の話 キャラコ・胴裏

今日は、着物の裏地の話を少々。2014年に岐阜の古着屋さんから購入したものです。6本で1,600円くらいでした。

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昔の古い男物の着物はたいてい、紺色の綿の裏地がついていました。結構傷んでいたり汚れているものあり、また埃が出るのがいやなので、大抵は外した裏地は廃棄していました。

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6本ありますが、いずれも終戦後間もない昭和初期のものかもしれません。一部女ものの胴裏は、ポリのものも含まれるようですが、大半は綿の裏地のようです。

裏地はキャラコとか胴裏とか呼ばれて、戦後の技術革新も加わり、上質な物から粗悪品まで数多くの裏地が作られたようです。

私が着物を解いた時に、裏地を捨ててしまうのは、汚れていたり、傷んでいるからという理由だけでなく、色落ちする粗悪品も結構あるからなのです。着物と一緒に洗ったりして色落ちして、他の着物に色が移ってしまうと、なかなか取れなくなってしうのです。

過去、大島紬の気に入っている生地を裏地と一緒に洗って、色落ち・色映りしてとても悲しい思いをした経験があります。

今回、6本も出てきましたので、時間があるときに洗濯機で時間をかけて洗って、巾着などの裏地として使ってみたいと思います。

 

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